スタッフの退職から学んだこと
About the role
「辞めます」——その一言を聞いた瞬間、頭が真っ白になった。
前回は「事務長として一番プレッシャーだった瞬間」について書きました。今回は予告した通り、スタッフの退職を経験して学んだことについて、正直に書いてみようと思います。
■突然の「辞めます」に、何も言えなかった
入職して半年ほど経ったある日、信頼していたスタッフから面談を申し込まれた。
てっきり業務の相談だと思っていたら、開口一番「来月で辞めさせてください」と言われた。
理由を聞いても、はっきりとは教えてもらえなかった。「体調のこともあって」とだけ、言葉を選びながら話してくれた。
メーカー時代にも異動や退職はあったが、人事部が窓口になっていたので、自分が直接「辞めたい」と告げられる立場になったのは初めてだった。
頭では冷静に対応しなきゃと分かっていたのに、実際には「え、なんで」という言葉しか出てこなかった。
その場では引き止めることもできず、ただ「分かりました、ありがとう」と答えるのが精一杯だった。
面談が終わったあと、しばらく一人で事務室に座り込んでしまったのを覚えている。
■後から気づいた、自分の見えていなかったサイン
面談のあと、他のスタッフに少しずつ話を聞いてみると、実はしばらく前から悩んでいた様子だったと知った。
シフトの偏りや、特定の業務が一人に集中していたことも、本人にとっては小さな不満として積み重なっていたらしい。
「そういえば最近、あまり雑談しなくなったな」と、言われて初めて思い出した場面もあった。
自分は「みんな元気に働けている」と思い込んでいたが、それは表面だけを見ていたに過ぎなかった。
メーカーでは数字や工程の異常には敏感だったのに、人の変化には全然気づけていなかった。
生産ラインなら異常値が出ればアラートが鳴るが、人の不満にはアラートなんてない。
このとき初めて、「事務長の仕事は、数字だけでなく人の機微を見ることなんだ」と痛感した。
■退職を経験して、変えたこと
それからは、月に一度、短時間でもいいので一対一で話す時間を作るようにした。
業務の話だけでなく、「最近どう?」「無理してない?」というような雑談も意識して増やした。
最初は「忙しいのに面談なんて」と思われないか不安だったし、正直、聞くのが少し怖い時期もあった。
それでも続けるうちに、小さな相談を早めに拾えるようになった気がする。
「実はシフトのことで少し困ってて」と、本人から言い出してくれる場面も増えた。
すべての退職を防げるわけではないし、防ぐことがゴールでもない。
それでも、「辞める前に気づけることが増えた」という実感は、確実に積み重なっている。
院長にも「最近、雰囲気が前より話しやすくなった気がする」と言ってもらえたことがあり、少しずつ変化を実感している。
■まとめ:退職は、事務長としての視野を広げてくれた出来事だった
あの日はショックで頭が真っ白になったけれど、今振り返ると、自分の見え方を変えてくれた出来事だったと思う。
数字や業務フローだけを見ていた自分に、「人を見る」という視点を教えてくれた出来事でもあった。
同じような経験をしている事務長の方がいたら、一人で抱え込まず、まずは小さな変化に気づく習慣から始めてみてほしい。
完璧に防ぐ必要はない。ただ、気づける自分でいることが、少しずつ現場を変えていくのだと思う。
前回は事務長として一番プレッシャーを感じた瞬間について書きました。今回はスタッフの退職を経験して学んだことを振り返りました。次回は、スタッフ採用の面接で失敗した話について、正直に書いてみようと思います。
#転職体験記 #クリニック #医療業界転職 #事務長 #キャリア #スタッフマネジメント #退職
About 結代かずみ|ミドルエイジクライシスからの人生次章設計『NEXT CHAPTER』プログラム
これまで仕事で成果は出してきた。でもこのままでいいのか? 周囲には順調に見えても、内側にやるせない停滞感や焦燥感を抱く30代後半〜40代のビジネスパーソンへ。それは人生の次章へ進むサインです。 キャリアと生き方の再設計『NEXT CHAPTER』体験セッション募集(少人数限定)
60~80分の体験セッションでは、「このままの延長線でいいのか」「次の目標に心が動かない」などの違和感を整理し、あなたが今どのフェーズにいるのか、今後の方向性を提示します。
─ 詳細・お申し込みは下記の「ウェブサイト」リンク(note)へ ─ https://note.com/execcoach/n/nf8ed1eaa69ff
【自己紹介|結代かずみ】 外資大手メーカー・ベンチャー・コンサル・個人/法人経営・大学アカデミアを越境。徹底的な自己対話と脳科学、コーチング等を通して自分だけのキャリアと人生物語を築いてきた。自己理解×人生設計×ビジネス戦略で30代後半~40代ビジネスパーソンのミドルエイジクライシスを「人生の次章」につなぐ支援。『NEXT CHAPTER』主宰
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「辞めます」——その一言を聞いた瞬間、頭が真っ白になった。
前回は「事務長として一番プレッシャーだった瞬間」について書きました。今回は予告した通り、スタッフの退職を経験して学んだことについて、正直に書いてみようと思います。
■突然の「辞めます」に、何も言えなかった
入職して半年ほど経ったある日、信頼していたスタッフから面談を申し込まれた。
てっきり業務の相談だと思っていたら、開口一番「来月で辞めさせてください」と言われた。
理由を聞いても、はっきりとは教えてもらえなかった。「体調のこともあって」とだけ、言葉を選びながら話してくれた。
メーカー時代にも異動や退職はあったが、人事部が窓口になっていたので、自分が直接「辞めたい」と告げられる立場になったのは初めてだった。
頭では冷静に対応しなきゃと分かっていたのに、実際には「え、なんで」という言葉しか出てこなかった。
その場では引き止めることもできず、ただ「分かりました、ありがとう」と答えるのが精一杯だった。
面談が終わったあと、しばらく一人で事務室に座り込んでしまったのを覚えている。
■後から気づいた、自分の見えていなかったサイン
面談のあと、他のスタッフに少しずつ話を聞いてみると、実はしばらく前から悩んでいた様子だったと知った。
シフトの偏りや、特定の業務が一人に集中していたことも、本人にとっては小さな不満として積み重なっていたらしい。
「そういえば最近、あまり雑談しなくなったな」と、言われて初めて思い出した場面もあった。
自分は「みんな元気に働けている」と思い込んでいたが、それは表面だけを見ていたに過ぎなかった。
メーカーでは数字や工程の異常には敏感だったのに、人の変化には全然気づけていなかった。
生産ラインなら異常値が出ればアラートが鳴るが、人の不満にはアラートなんてない。
このとき初めて、「事務長の仕事は、数字だけでなく人の機微を見ることなんだ」と痛感した。
■退職を経験して、変えたこと
それからは、月に一度、短時間でもいいので一対一で話す時間を作るようにした。
業務の話だけでなく、「最近どう?」「無理してない?」というような雑談も意識して増やした。
最初は「忙しいのに面談なんて」と思われないか不安だったし、正直、聞くのが少し怖い時期もあった。
それでも続けるうちに、小さな相談を早めに拾えるようになった気がする。
「実はシフトのことで少し困ってて」と、本人から言い出してくれる場面も増えた。
すべての退職を防げるわけではないし、防ぐことがゴールでもない。
それでも、「辞める前に気づけることが増えた」という実感は、確実に積み重なっている。
院長にも「最近、雰囲気が前より話しやすくなった気がする」と言ってもらえたことがあり、少しずつ変化を実感している。
■まとめ:退職は、事務長としての視野を広げてくれた出来事だった
あの日はショックで頭が真っ白になったけれど、今振り返ると、自分の見え方を変えてくれた出来事だったと思う。
数字や業務フローだけを見ていた自分に、「人を見る」という視点を教えてくれた出来事でもあった。
同じような経験をしている事務長の方がいたら、一人で抱え込まず、まずは小さな変化に気づく習慣から始めてみてほしい。
完璧に防ぐ必要はない。ただ、気づける自分でいることが、少しずつ現場を変えていくのだと思う。
前回は事務長として一番プレッシャーを感じた瞬間について書きました。今回はスタッフの退職を経験して学んだことを振り返りました。次回は、スタッフ採用の面接で失敗した話について、正直に書いてみようと思います。
#転職体験記 #クリニック #医療業界転職 #事務長 #キャリア #スタッフマネジメント #退職
About 結代かずみ|ミドルエイジクライシスからの人生次章設計『NEXT CHAPTER』プログラム
これまで仕事で成果は出してきた。でもこのままでいいのか? 周囲には順調に見えても、内側にやるせない停滞感や焦燥感を抱く30代後半〜40代のビジネスパーソンへ。それは人生の次章へ進むサインです。 キャリアと生き方の再設計『NEXT CHAPTER』体験セッション募集(少人数限定)
60~80分の体験セッションでは、「このままの延長線でいいのか」「次の目標に心が動かない」などの違和感を整理し、あなたが今どのフェーズにいるのか、今後の方向性を提示します。
─ 詳細・お申し込みは下記の「ウェブサイト」リンク(note)へ ─ https://note.com/execcoach/n/nf8ed1eaa69ff
【自己紹介|結代かずみ】 外資大手メーカー・ベンチャー・コンサル・個人/法人経営・大学アカデミアを越境。徹底的な自己対話と脳科学、コーチング等を通して自分だけのキャリアと人生物語を築いてきた。自己理解×人生設計×ビジネス戦略で30代後半~40代ビジネスパーソンのミドルエイジクライシスを「人生の次章」につなぐ支援。『NEXT CHAPTER』主宰